五十嵐 智一 展 〜 刻む : ガラスの感触 | |||
2009年9月22日(火・祝)〜10月4日(日) | |||
『素材に向き合う』 その黒いガラスは、それでもガラスであるから、光にかざすとうっすら向こう 側が見える。黒いからこそ透明感が際立つ不思議。 「刻」というシリーズは、ノミで木を彫るように表面を荒々しく削る。ガラスに 特徴的なつるつるとした滑らかな輝きはないけれど、表面を乱反射した光が、 やがてそっとそのガラスに内包されていくさまは、とても美しい。 一見逆説的な手法を用いて、五十嵐さんはガラスという素材の新たな魅力を 探っている。結果として、西洋的なイメージが強いガラスに、和のテイストが滲 み出てきているのもおもしろい。 よくガラスじゃないみたい、と言われるそうだ。でもそう決めつけてしまっている のは私たちの方で、本当はあの生き物みたいな溶けたガラスのように、しなやかなたくさんの可能性がそこに潜んでいるのだ。 今回はその 「刻」 シリーズを中心に、食器や花器、そして人気のランプなど約70点が並ぶ予定です。 是非、ご高覧ください。 写真 : 「刻−球」 (花器) いがらし ともかず igarashi tomokazui:1995 多摩美術大学卒 1998 東洋ガラス株式会社入社 1998 金沢卯辰山工芸工房 2002 多摩美術大学工芸学科助手 2006 iGLASS ATUDIO 設立 <千葉県成田市在住> <展示風景> exhibition shop about contact top |
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