<新潟県中越地震・チャリティー展のご報告> 2004年12月12日で終了いたしましたチャリティー展は青木亮さんの個展から含め、7週間に わたり、ろば屋の実店舗とホームページ上で行われました。 おかげさまで 51万円 もの義援金を作ることができました。 趣旨にご賛同いただきご協力いただいた陶芸家及びギャラリーの皆さま、そして作品をお買上げ いただいた全国のお客さま、本当にありがとうございました。 12月20日にさっそく義援金を渡しに行ってまいりましたので、この場をお借りしご報告させていた だきます。 具体的なお顔の見えるところに送ってほしいとのご希望もあり、会期中いろいろと検討しており ましたが、あまり全国的に大きく報道されなかったご老人や障害者の方々の施設で大きな被害 を受けてしまったところ、2ヶ所にお送りすることに決めました。 1つは震度7という記録的な揺れがあった川口町にある特別養護老人ホーム「あおりの里」 です。 こちらは心身障害のある要介護の高齢者のための施設で、現在69名の入所者がおります。 一時職員とともに16の施設に避難入所していましたが、ようやく施設設備の応急修理が終わり、 21日より順次戻られることになったそうです。 施設は受水槽が壊れたため最近まで水が使えず、電気もひと月以上たった11月末にようやく 復旧したのだそうです。当時は自衛隊の方の助けで入所者を転院させるまでの数日間は玄関前 にブロックでかまどを作り、廃材を燃やしながら煮炊きをしてしのいだそうです。 過酷な状況で体調を崩し入院された方も数人いたそうですが、現在は一応みなさん元気になら れたとのことです。 玄関前の駐車場は川口町の災害ボランティアセンターとなっていて、たくさんのテントやプレハブ小屋が並んでました。 2つ目は川口町のお隣りの十日町市にあるNPO法人・支援センターあんしんです。 こちらは18〜65歳の知的、精神障害者11名がトイレットペーパーの製造、販売などのお仕事を されている小規模作業所です。 築50年近くの民家を借り作業所と休憩所として使っていたそうですが、この地震で建物は半壊し 設備も壊れてしまったものがあったりと大きな被害を受けてしまいました。 周辺のこのような施設は定員いっぱいの状態で、障害者の方のご家族ら有志でようやく開設した 施設でしたが、社会福祉法人でないため今回の被害に対し国からの補助が受けられず、作業所 自体の存続の危機に立たされているというきびしい状況のようです。 現在もホームページ上などで広く義援金を募っています。 支援センターあんしんのホームページ http://ww51.et.tiki.ne.jp/~ansin/ もうすぐ本格的な冬がやってきます。「これからが本当に大変なんです」と何度も繰り返しおっしゃら れていたあおりの里の山内園長の言葉にとても心が痛みました。 たくさんの皆さまのご好意によるこの義援金が少しでもお役に立てることを願っております。 2004.12.21 ろば屋・鹿子沢亘 <発起人代表の陶芸家・青木亮氏からコメントをいただきました>
このたびのチャリティー展にご参加いただいた作家さん&ギャラリーは以下の方々です。 青木亮(発起人代表)、朝倉晶、石田誠、井山三希子、岡野里香、小野哲平、恩塚正二、樺沢美子、佐藤公平 樽見浩、田谷直子、中野和馬、長谷川奈津、村木雄児、Zakka(実店舗のみのご参加です) また、その他多くのギャラリー及びメディアの皆様に広報等の御協力をいただきました。 ありがとうございました。 実店舗での開催風景 |
<新潟県中越地震・チャリティー展のご報告−その2> 2005年7月12日〜24日まで行われました 「日々のうつわ」展 の収益の一部を 「義援金として お使いください」 と作家さんよりお申し出いただきました。 お預りした義援金(27,000円)は検討の上、9月末に新潟県十日町市でギャラリーを運営されて いる春日徹氏を通じ、今なお避難指示の続く、十日町市樽沢地区の方々へお送りいたしました。 (春日さんの支援活動はギャラリー6坪さんのHPをご覧ください。 →■ 義援金を申し出くださった、作家の谷口晃啓さん、原田晴子さん、三笘修さん、そして作品をお買 上げくださった皆様、本当にありがとうございました。 道路などのインフラの復旧はようやく山を超え、避難指示も冬を前に解除になるかもしれないとの ことですが、個々人の日常生活レベルでの復旧はまだまだこれからです。 ましてや1年にも及ぶ避難生活もかなりの疲労となっていることでしょう。 安心できる日常生活を取り戻すにはもう少し時間が必要のようです。 被災された方々が一日も早く元気を取り戻してくださるよう、願ってやみません。 2005/10 |
<新潟県中越地震・チャリティー展のご報告−その3> 2004年末で終了いたしました第一回チャリティー展終了後、陶芸家のみなさんからご寄付いた だいた作品がまだ少し残っていたことから、発起人の青木亮さんとご相談の上、ろば屋で一般の 作品といっしょに販売を続けておりました。 昨年(2005年)いっぱいかけて販売した結果、おかげさまであらためて 9万円 の義援金を作る ことができました。 趣旨にご賛同いただきご協力いただいた陶芸家及びギャラリーの皆さま、そして作品をお買上げ いただいた全国のお客さま、本当にありがとうございました。 2月10日にさっそく義援金を渡しに行ってまいりましたので、この場をお借りしご報告させていた だきます。 今回は長岡市にあるNPO法人長岡メンタルヘルス協会「グループホーム虹」さんにお渡し してまいりました。 こちらはグループホームとして精神障害者13名で暮らしていたアパートが被災し、プレハブの窮屈 な仮設住宅で分散しての生活を余儀なくされ、しかも未だに新たな場所が思うように見つからずに、 とうとう2度目の冬を仮設住宅で迎えてしまっている、という厳しい状況の方々です。 グループでの生活の場を再建しようにも、復興基金は全額補助ではないため当事者負担分の資金 の目途がたたず、また特殊な事情からなかなか新しい物件も見つからないのだそうです。 社会復帰もむずかしい比較的重い状態の方が多いため、職員(ほとんど無給)の方が、朝晩の食事 も用意したりと、日々の生活自体もたくさんのご苦労があるようです。 現在、同協会の理事でもある県立精神医療センターの服部潤吉さんらが中心となって、県や関係機関 への交渉を粘り強く続けているとのことですが、現状の打開へはなかなかつながらないようです。 一時の大雪はおさまったとはいえ、住宅周囲の除雪までは手が回らず、まだまだたくさんの雪が残っていました。 なお、このチャリティー企画を立案し、発起人として尽力され、多大なご寄付をもしていただいた、 陶芸家・青木亮さんが昨年6月急逝されました。 青木さんの存在があったからこそ、このチャリティーが成功し、予想以上のたくさんの義援金を 作ることができたのだと思います。 本当にありがとうございました。 そして、あらためて、青木さんのご冥福をお祈りいたします。 2006.2.10 ろば屋・鹿子沢亘 |