加護 園 ガラスの器 展 
2008年4月15日(火)〜4月27日(日) <21日、月曜休> 


  『絵画 + 光 + 器』



  最初の出会いは2匹の小さな魚が戯れるガラス皿でした。

  一見控えめでシンプルなのにどこか気になる作品。



  実際間近でよく見ると、小さな魚にはしっかり鱗まで彫り込まれ、一匹は

  表に、一匹は裏にと、透明なガラス皿がまるで小さな池ででもあるかの

  ように深い奥行きまで表現しようとしていた、とても手の込んだものだった

  のです。



  単なる意匠であることを超えて、もっと積極的な、絵画的とも言えるような

  その表現は、やがて写真の作品のように、より繊細で、より緻密な形へと

  昇華されてきました。



そしてそれにあいまって、素材としてのガラスの最大の特徴である、ガラス自身が内包する 「光」 もまた、多くの屈折を繰り返し

ながら作品全体をくまなく照らし、作者の意図をより複雑に美しく際立たせるかのごとく、強い存在感を見せています。




その触れがたいほどの 「美しいもの」 が、手の中にあるガラスの 「器」 であったことに はっと 気づいた時、手にしていた人は

たぶんきっと必ず、大きな至福を感じるのではないかと、私は確信めいたことを思うのです。











加護 園(KAGO sono): 1977 生まれ 1999 倉敷芸術科学大学工芸科 卒 2001 富山ガラス造形研究所研究科 修了:2005 金沢卯辰山工芸工房 修了







<展示風景>













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