No.119
宮部友宏展  陶器・オブジェ・ドローイング                        
2013年4月16(火)〜4月28日(日) 4/22(月)休廊  



  名古屋を中心に制作活動されている宮部さんは、美大

  時代に鯉江良二さんの薫陶を受けながらも、陶の器に

  こだわらずコンクリートや木やガラスといった素材も織り

  交ぜたオブジェを作ったり、色鉛筆による繊細で精神的

  なドローイングなども発表したりする、その「とらえどころ

  のなさ」が魅力だ。

  新潟での過去の個展でもそういった作品群による展示が

  主であったが、今回は原点回帰の「器」の作品が中心に

  なるようだ。もちろんそういった様々な表現をしてきた蓄積

  が、器というこの小さな世界の中にも充分取り込まれてい

  ることは、写真の二つのカップが雄弁に物語っている。オ

  ブジェなどに見られた挑発的なとんがった表現は、いい意

  味で力の抜けた洒脱なアイロニーとなって釉薬の下に隠さ

  れている。

  前回お会いした時すでに「今、無性に器が作りたくなってい

  る」と語っていたことがどんな形となって現れてきたのか、

  全貌を確かめるのが楽しみである。



                                     
新潟日報 あーとぴっくす (一部加筆)







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