「拾い上げて、たのしんでいただければ、と思います」
以前、他のギャラリーでの展示の際、森田さんが書いた
文章の中にあった一文です。
この「拾い上げて」という言葉がいいなあ、と思っており
ました。
「鑑賞」でもなく、「対峙」でもなく、「拾い上げる」。
そこのところに、森田さんが表現したいことや、あるいは望んでいる作品と見る者との距離感、みたいなものが伝わってくる感じがしました。
作品は、何かの部品のようだったり、朽ちた木片みたいだったり、風化したいにしえの道具のようだったり。
それこそ森田さんがご自身の記憶の断片の中から「拾い上げて」きたもの、なのでしょうか。
でもそれらは、何物かであるようでいて、何者かわからない、全て森田さんが生み出したオリジナルな「作品」たちなのです。
今回はインスタレーションではありませんが（個々に販売いたします）、空間も含めて充分楽しんでいただけるのではないかと思っております。
是非、ご高覧ください。
森田春菜（MORITA haruna）： 1981 生まれ 2004 多摩美術大学美術学部工芸科陶コース 卒業 東京都在住
＜展示風景＞
＊撮影：森田春菜
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