長谷川 奈津 展 〔粉引と白磁と飴釉と〕
2007年12月11日(火)〜12月23日(日) <17日、月曜休> 
  

     奈津さんの作品にいつも感じるのは、『いさぎよさ』 やある種の 『覚悟』


     のようなもの。





    一見シンプルな日常雑器を淡々と作っているようでいて、実はやること


    とやらないことは厳然と分けられていて。



    きっとたぶんその判断基準は、用の美とか機能性といった作家の外側に


    ある社会的な要因によるものではなくて、純粋に作家自身の美意識の


    琴線に触れたかどうか、といったことで決められているように思うのです。



    受け取り手にへつらう訳でもなく、トレンドに流されることもなく、純然たる


    強い作家の意志によって生み出された 『作品』たち。




強い意志による作品が、すなわち自己主張の激しいハデなものであることはなく、逆に控えめに凛とそこにあって、 『結果として』 とても使いやすく


長くたくさんの方々に愛されているという、パラドキシカルな事実。




これは本当に作家と作品と受け手の一番良好で幸福な関係と言えるのかもしれません。





今回の個展では、近年取り組んでいる白磁や新たに挑戦を始めた飴釉の作品が特に注目です。


定評のある粉引の作品にも少し新しい考えが含まれているようです。



とても、楽しみです。









長谷川奈津(HASEGAWA natsu): 1967 東京都生まれ 1994 東京芸術大学大学院陶芸専攻修了 1997 神奈川県津久井郡藤野町に築窯
神奈川県藤野町在住

2005年の個展



<展示風景>













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