和田 ときわ 展  手漉き和紙によるリトグラフ
2008年12月16日(火)〜12月28日(日)  


   『無垢という説得力』



  和田さんのリトグラフは、和田さん自らが漉いた和紙に刷られています。そしてそれ

   を支えるパネルもまた和紙が何層も貼り重ねてできています。

   その紙漉きのために高知に移住までしました。


   それでも出来上がった作品は、その途方もない長い工程の大変さを微塵も感じさせ

   ず、おおらかな形が踊り、明るい色彩たちが自由に飛び跳ね、理屈ぬきにただただ

   心惹かれてしまうのです。


   画面の中で自由に踊るその形や色彩も、意識的に 「抽象化した」 というよりは、より

   リアルにその場の空気や生き物たちの息遣いを表そうとしたらそうなった、みたいな

  不思議な説得力があります。


対象となるものをまっすぐ見つめようとするからこそ、その無垢でおおらかな表現が生まれ、だからこそ、素材である紙も自ら漉かなくて

はならなかったのかもしれません。



和田さんは今年初め、10年以上過ごした高知を離れ、工房を東京都下に移しました。

より充実した新しい環境で、そのおおらかな力強さがますますパワーアップしているんじゃないかと、密かに楽しみにしています。



2008年の締めくくりにふさわしい、素敵な個展になることと思います。

是非、ご高覧ください。





和田ときわ(わだときわ):神奈川県生まれ 1993 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業 1995 同大学版表現コース研究生修了 1997 手漉き和紙研修のため高知へ移住
2008 東京都八王子市に工房移転




<展示風景>














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