若杉 聖子 展 〔白磁〕
2007年7月18日(水)〜7月29日(日)    




はじめて作品を見せて頂いた時、その曲線の美しさに本当にびっくりしました。

考え抜かれたその凛としたフォルムは、心地よい緊張感を与えつつ、女性らしいあたたかい白色ややわらかなマット

な肌合いと相まって、品のあるやさしさを醸し出しています。




やきものの魅力のひとつに、自身でコントロールできない領域との駆け引きから生まれる、一瞬の偶然性が凝縮

されたような作品との
出会いがあります。


若杉さんの用いている「鋳込み」という技法は、ある意味そういうものの対極にあるのですが、その作品はきちん

とオリジナリティーある存在感を表しつつ、「作り込んでいく」あるいは「積み重ねてく」中で生まれ出でるものの

魅力を充分に伝えてくれます。


若杉さんはその複雑な工程を全て一人でこなし、そしてその全ての工程が大好きだとおっしゃいます。

「器」という制約を楽しみながらも、思い描く形へじっくりと作りこんでいくという作業は、もしかしたら彫刻や版画

制作のような感覚に近いものなのでしょうか。





若杉聖子(WAKASUGI seiko): 1977 富山県生まれ 2000 近畿大学文芸学部芸術学科陶芸コース修了、滋賀
県立陶芸の森スタジオアーティスト 2003 多治見市陶磁器意匠研究所修了   岐阜県土岐市在住



<展示風景>


















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