『 夏だけの 』
中沢美帆さんの水彩画に感じる、ちょっと寂しげな静かな空気の中で、生き物ではないような不思議な存在感の昆虫たちの絵がとても
気になったのです。
水彩画を切り絵にして再構成するという、その制作過程がそう感じさせるのでしょうか。
ろば屋で過去展示していただいた、武田千秋さんの陶で作る木の実や寺井陽子さんの植物のような造形の器にも似たような「間」を感じ
ることがあって、生々しくないその不思議な距離感がなんとも心地いいのです。
そんな方々だけで展示してただいたら、何かおもしろい庭が出来そうかも、と思いついたのがこの「夏の庭で」というテーマです。
そこにずっとあるようでいて、近づくとふっと消えてしまう、夏だけの庭。
そんな不思議な空間になるといいんですけれど。
武田千秋 takeda chiakii：1971 山形県生まれ 1994 東京学芸大学教育学部美術科卒 伊藤東彦氏（笠間）に師事 1996 茨城県窯業指導所にて研修 1997 滋賀県立陶芸の森
にて研修 1998 山形市にて制作開始 ＜山形県山形市在住＞
寺井陽子 terai yokoi：1972 兵庫県生まれ 1995 京都市立芸術大学陶磁器専攻卒 ギャラリー器館（京都）、山木美術（大阪）、サボア・ヴィーブル（東京）、TouchingStoneGallery
（Santa Fe）等で個展 ＜兵庫県川西市在住＞
中沢美帆 nakazawa miho : 埼玉県生まれ インテリアデザインの専門学校卒業後、絵本製作のワークショップに参加 挿し絵 「お日さまとトナカイ」新読書社、装画 「はつ恋」
ツルゲーネフ/新潮文庫 等 ＜東京都練馬区在住＞
＜展示風景＞
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