若杉 聖子 展  <白磁>
2009年3月17日(火)〜3月29日(日)  


    『和菓子、的』



   その曲線が本当に美しい。


    ごく自然に前からそうであったかのように、ゆっくりとその曲線は下りてゆく。

    けれどもそれは過剰に自己主張をする訳でもなく、あくまで自然体にあくまで

    器という形にこだわりながらも、ちゃんと彼女の存在を感じさせるのです。


    器は白磁で、透明釉を掛けない言わば磁土の焼き締めのようなもの。

    余計なものを加えないストイックな選択ながら、その質感はマットでやわらかく

    絹のような上品な肌合いを生み出すことに成功しています。





初めてご覧になる方の感想で一番多いのが、「お菓子のよう !」。

そう、まるで和菓子の落雁のような、とってもおいしそうで素敵な器なのです。



前回の個展(2007年)あたりからずっと挑戦されてきた、内側にも鋳込みで模様が入るとても手の込んだシリーズも、だいぶ

バリエーションが増えてきているとのことです。


器としての機能性も残しながら、オブジェのようだったり和菓子のよう?だったり。

若杉さんの豊かな感性が、静かに私たちを揺さぶってくれます。





若杉聖子 wakasugi seiko:1977 富山県生まれ / 近畿大学文芸学部芸術学科陶芸コース卒 滋賀県立陶芸の森スタジオアーティスト 2003 多治見市陶磁器意匠研究所修了

<2007年の個展>





<展示府警>













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